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教育企業で働くということ

『教えるとは、共に希望を語ることであり、学ぶとは、胸に誠実を刻むことである』


株式会社 京進 専務取締役運営本部長 白川寛治

株式会社 京進 専務取締役運営本部長 白川寛治

2005年12月10日の事件に関しては、心からお詫び申し上げます。

京進30年の歴史のなかで、これほどに痛ましく、悲しい出来事はありませんでした。ご遺族の方々には、お詫びしてもし尽くすことはできません。社会全般を不安に陥れたことへもお詫びと償いを続けなければなりません。尊く、かけがえのない生命が当社の教室で消えたということを、決して風化させることなく、終生痛みを背負い続けなければならないと思っています。

一方では、事件当日から今日までたくさんの方々に支えられています。そのなかでも、京進の在籍生や保護者の方はもちろん、卒業生やその保護者の方々、仲間として一時期を共にがんばった元社員・元講師の方々、ビジネスパートナーの方々からいただく、暖かいメッセージには、感謝して余りあります。

特に、社会人になっている教え子達や、そのお父さん・お母さんからの気配り・気遣いや励ましは、この仕事をしていることへの誇りと喜びを、創業以来の方針である、“ひとりひとりを大切に”してきたことへの証を実感する瞬間でもあります。

人間が人間として成長する過程には、逃げ出したい、なげだしたいと思いながらも、なみだを流して、苦しさにたえていく時期が、そして、その人 のようになりたい、その人をのりこえたいと思うような、反発と同時に敬服の対象になりえる年長者の存在が、本当は必要なのだ。

(私立中学校、国語入試文より)


京進はそういう場であり、私たち職員はそういう年長者でありたいと思い努力しています。京進は、いわゆる受験テクニックやデータのみが先走りする、受験のためだけの、入試合格だけしか頭にない、人間軽視の塾ではありません。
学力向上・志望校合格という目標達成に向けての受験・学習指導を行いながらも、教え、教えられるなかで、共に考え、学び、共に苦しみ、喜び、共に進歩・成長することを願う、そして何よりも、お互いが人間であることを忘れない教育の集団です。
受験・進学学習という厳しく、つらく、苦しい立場にあっても、決してその苦しさ、辛さから逃げることなく、真っ向うからぶつかってゆき、地道に努力することによって栄冠をつかもうとする、同時に、魅力ある心豊かな人間になりたいと願う子供達との出会いを待っています。

(1980年の入室案内より)


京進の教育の原点は、ここにあります。京進での仕事の原点も、ここにあります。
教育という仕事に携わる者は、常に目標とされる存在でなければならないと考えます。そのためには、常にそのことを念頭に仕事を通じて成長し続けて、自らが「魅力ある心豊かな人間」であろうと努力してなければなりません。

また、自己目標(「夢」)を持ち、その夢に向かって努力する人でなければならないと考えます。自らが夢に向かってがんばっていることを熱く語り、夢を持つことの大切さと、夢に向かってがんばることの尊さを教え、子どもたちの夢を引き出す人でなければならないと考えます。

更に言えば、出会いを大切にする人でなければならないと考えます。この仕事ほど新しい出会いが生まれる職種はないといえるでしょう。その出会いを自分の財産とできる人だからこそ、信頼が生まれるのだと思うからです。

縁(えにし)と言いますが、京進との出会い、上司・先輩・同僚との出会い、生徒・保護者との出会い、様々な関係者との出会いを大切にして、その人たちの胸に刻まれるように努力する人との出会いを願っています。